みんな知らない五十肩の種類(特に痛みがひどくなるケース)

みんな知らない五十肩の種類(特に痛みがひどくなるケース)

五十肩の種類でも、腕が上がらない、回らない、夜も眠れない(夜間痛)というような強い症状になってしまうのは、

次の「癒着性肩関節包炎(凍結肩)」の状態になってしまっていることが多いです。

 

凍結肩というのも、英語で言うと、【フローズン ショルダー】と言われます。
その意味は、凍ってしまったかのように動かせない肩の状態になります。

 

そして、その肩の中で何が起こっているかを示したのが癒着性肩関節包炎といわれる状態です。
関節包の癒着と炎症が起きている状態です。(関節包というのは、関節を包む膜のことです。)

 

そして、肩関節というのは、人体で最も可動域が広く、それゆえ外れやすくなっています。(脱臼しやすい状態)

肩の関節包というのは、柔らかさと強靱さの両方が求められる、大変な役目があるんです。

この特徴が、肩特有の五十肩を生み出す理由の1つなんだろうと考えています。

 

その関節包に何らかの原因で「炎症」が起こってしまうと、それは痛みとして表れます。その「炎症」は周囲と癒着をしていったり、カサブタのようにぶ厚く「肥厚」します。そうなると、肩は上がらなくなり、回らなくなります。

つまり、可動域が狭くなるんです。これを「拘縮」と言います。

カンタンに言うと、肩関節包が炎症を起こして、癒着したりぶ厚くなった結果、動く範囲が異常に狭くなってしまう。これが凍結肩です
こう見ていくと、五十肩の正体は
・肩関節周囲炎
・癒着性肩関節包炎(凍結肩)
という2つの病名で示され、それぞれを解説しましたが、
より重症なのは後者、「癒着性肩関節包炎(凍結肩)」だということがわかります。

 

肩関節周囲炎については2つ前の記事で解説しています。